土木・建設用語辞典

【鉄道】 

ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ラ行 ワ行

【あ行】

|お|

—————【あ】——————

アクセス交通

目的地に到達するための交通手段のこと。一般的には、バスや二輪車など最寄りの鉄道駅への交通手段を意味するが、新交通やモノレール、鉄道新線など空港・港湾やリゾート地・ニュータウンなどへの交通手段としても用いられる。

安全側線

停車場内の2以上の列車が出入するとき、過走などの事故を防止するために設ける側線。誤って安全側線に侵入した場合、終端ストッパーの砕石などのクッションによってエネルギーを吸収する。

安全レール

車両の脱線事故が大規模にならないよう本線に沿って敷設してあるレール。降雪や落石などの危険度が高い側の反対側へ敷設する。

アンチクリーパー

列車の急停止・急発進・走行によって、縦方向ヘレールが移動することを防ぐため、レールに取り付けて滑動しないよう抵抗力を持たせるための装置。

案内軌条方式

案内軌条によって車両を機械的に案内させる方式。軌道側に設けられる案内軌条の配置から通常、中央案内方式、側方案内方式、中央溝案内方式の3種類に分類される。新交通システムの標準化仕様では側方案内方式が採用されている。

—————【い】——————

異形継目板

レールの高さをそろえるために使用される。断面形状の異なるレールを接続する。

犬釘

木枕木にレールを固定するために打ち付ける釘。またタイプレート固定にも使用する。

インフラ補助制度

都市モノレールなど(新交通システムを含む)を道路上に建設する際、公営あるいは第三セクターの事業者が受けることのできる補助制度。建設する施設のうち、支柱、停車場など土木構造物については、道路構造物の一部としてインフラ率の範囲内で道路財源により建設できる。

—————【う】——————

ウィンドロー

切削工、路上再生路盤工法などの工事において、材料を路面上に盛り上げてうね状にしたもの。

受栓

レールをPC枕木に締結するときにゲージブロックと板ばねを受け、軌間の調節や力の分散に役立っている。

埋込み栓

ゲージブロックと板ばねを締め付ける六角ボルトの雌ねじで、PC枕木に埋め込んでPC枕木にレールを締結するためのもの。長さは約100mm、直径は外径で約34mm、材質はポリエステル樹脂。

上吊式レール桁

枕木上にレールを組み合わせた桁を、横桁(かんざしレール)・帯金具・U形ボルト・ナットで締め、軌きょうを一時的に仮受けする工法。営業線の軌道下に工作物などを構築する際に用いられる小規模工事。近年はほぼ工事桁施工となっている。

運輸政策審議会

財界、学会の有識者で構成される運輸省の諮間機関。「21世紀に向けての90年代の交通政策の基本的課題への対応」についてまとめられた答申に沿って運輸省は交通政策を策定している。

—————【え】——————

ATS[エ一・ティー・エス]

Automatic Train Stopの略で、自動列車停止装置のこと。停止信号を示している信号機の手前一定距離に接近した際に警報を与え、乗務員があらかじめ規定された操作を行わなかった場合、自動的にブレーキをかけて列車を信号機の手前に停止させる。

ATO[エー・ティー・オー]

Automatic Train Operationの略で、自動列車運転装置のこと。個々の列車の操縦制御と全体をスムーズに運行させる列車群制御を合わせていう。出発してから停車するまでの運転操作をすべて自動的に行う。

ATC[エ一・ティー・シー]

automatic train controlの略で、自動列車制御装置のこと。速度を制御する区域で、列車が制限速度以上になると自動的にブレーキが作用して減速する。

駅勢圏

軌道系交通機関の駅における、乗降客が発生する駅周辺地域の範囲。ただし、他の軌道系交通機関からの乗換え客は考慮しない。

HMP[エッチ・エム・ピー]

Hot Melt Packingの略で、ウィーブヒーター内蔵の熱可塑性ポリエステル系の有孔弾性樹脂板を軌道パッドとタイプレートの問に挿入、施工時に通電加熱して溶融変形させ必要な厚さを確保するもの。

LRT[エル・アール・ティー]

Light Rail Transitの略で、ライトレール(軽快電車)と呼ばれる軽量・小型の電車を用いた中量軌道輸送機関のこと。路面電車よりも高い走行性能をもち、低床式車両と弾性車輪の採用で安全かつ容易な乗降と低騒音、低振動を特長としている。

LPC[エル・ピー・シー]

Large Prestressed Concrete sleeperの略で、舗装軌道に使う大盤のPC枕木のこと。