土木・建設用語辞典

【トンネル・地下構造物】 

ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ラ行 ワ行

【あ行】

—————【あ】——————

アーチスライドセントル

トンネルの覆工に用いられる移動式型枠。

相鳴り死圧現象

発破孔同士が接近している場合、前後の爆発圧力を受けて爆薬が圧縮され爆ごうしなくなる現象。

明り

トンネル坑外のこと。坑外作業を明り作業という。

あがり発破

発破作業時の発破ずりをまったく処理せずに、次の作業グループにまわすこと。

上げ繋

のみ先を上に向けて削孔すること。それによって削孔した孔を上げ孔という。

足付け

矢板工法の上半先進逆巻工法において、上半コンクリートの打ち継目の下部を掘削し、側壁コンクリートを打設すること。

足付け

当り取り

掘削作業において、最小巻き厚線より内空側に残留している岩魂などを取り除く作業。

あたり発破

火薬類を使用したトンネル掘削において、掘り残しが発生した場合に、残った部分に行う発破作業。

圧気推進工法

刃口推進工法に補助工法として、圧気を用いたもの。

圧着ケーブル

最終沈設函と端ブロックを接合する仮設ケーブル。

当輪

中押しジャッキの前後に取り付けて、推進管端部の応力均一化、衝撃の緩和を図る緩衝材。

後ガス

火薬類が爆発した際、高熱とともに多量に発生するガス。

後荷

トンネルの支保工や覆工が施工された後、それらに作用する土圧の増加をいう。

後普請

切羽の掘削作業により一段後方で後から追っかけていく作業。

後向き

掘削に影響のないよう、後方の保守点検、雑工事をする作業員と仕事のこと。

孔荒れ

穿孔した孔壁が自立しなかったり、スムースに穿孔できないこと。

孔曲り

ボーリング孔が中心から逸れること。

あんこ

1.火薬挿入後、発破効果をあげるため孔に充てんするこめ物。 2.左官仕上げなどで、上塗り面にはみ出た下塗り材。

—————【い】——————

一次覆工

地山の緩みの抑制などのため、2回に分けて施工される覆工において、最初に行う覆工。

逸水止め

ボーリング中に循環泥水が破砕層や亀裂から逃げるのを防止すること。

逸走防止器

勾配のある軌条において、ある距離ごとに設備し列車逸走を最小限に抑える機器。

井筒沈下工法

軟弱な地層において、上部で井筒コンクリートを打ち足し、その自重や載荷重により井筒を沈下させる工法。

1.5ショット法[いってんご〜]

A液とB液を注入孔口付近で混合させる際、そのパイプ径比率が1:0.5である裏込め注入の工法。

インクライン

傾斜面を利用し、上下双方から運搬物を搬送するシステム。

インバート

トンネル底面の逆アーチに仕上げられた覆工の部分。

—————【う】——————

ウィングリブ

支保工脚部に取り付けた補強のブラケット。また、脚部付近の地山を外周側に根掘りし、吹付けコンクリートで充てんする場合もいう。

ウォーターリング

立坑掘削時に、坑壁を伝わって流下する湧水を集水するためのリング状の集水溝。

迂回坑

地質の不良箇所を避け、トンネルの予定線外に迂回して掘削するトンネル。

浮上り防止工

初期掘進時、推進架台からワイヤーなどでセグメントを固定し浮上りを防止すること。

浮き石落し

>>こそく

裏込め注入

トンネルの覆工背面と地山の間に生じる空隙を充てんし、主働土圧を均等に分配させモルタルなどを注入すること。

—————【え】——————

A型セグメント

5ピース以上に分割しているセグメントリングにおける、K・B以外のセグメントをいう。

エキスパンション型ロックボルト

先端のシェル部を地山に圧着し、頭部ナットを締め付け圧縮力を作用させる先端定着方式。

MFシールド工法[エム・エフ〜]

複数のトンネルをラップして、同時に掘削するシールドトンネル工法。

エレクター

セグメントを所定の形状に、迅速に組み立てる装置。

縁切りスライド

スリップフォーム工法での施工を長時間中断する場合、コンクリートを打設せずに型枠をスライドさせること。

円周シールド

矩形の切羽断面形状を有する円周シールドで一次トンネル外周を掘進しながら、円周シールドテール内においてコの字形の円周セグメントを組み立てて覆工を行う工法。

円周セグメント

円周シールド掘進に伴い、テール内においてドーナツ状の拡大シールド発進基地をつくるもの。

エントランス金物

エントランス部のクリアランスを調節しゴムパッキンの破損を防止するために設ける金物。

エントランスパッキン

シールド機の初期貫入時において、泥水、裏込め材などの漏れを防止するリング状のゴム板。

—————【お】——————

横坑

長大トンネルの工区分割や、トンネル坑口からの施工が困難な場合に設ける作業坑。

大背(おおせ・おおぜ)

トンネル掘削断面の下部。

オーバーブレーク

>>バックブレーク

送り矢板

最終既設の支保工側から挿入し、掘削しながら矢板を順次送り込み掘削面の崩落を防ぐ工法。

押輪

ストラットと推進管の間に取り付け、偏心加圧や管端面の破損を防止する緩衝材。

Ω鋼板[オメガ〜]

函体間を可とう継手にした場合の継手構造の一部。Ω形で、ばねとしての機能をもつ鋼板。

親子シールド

駅部分の掘進時はシールド本体の両側に合体させて同時に掘り進み、その終了後、子供シールドのみで単線トンネルを掘る工法。