カナモトから皆様へ

ここに2014年10月期における株式会社カナモトの活動状況をご報告し、今後の方針を申し述べます。
当期の日本経済は前半においては持ち直しの動きが続きました。現政権による経済対策や大幅な金融緩和もあり、円安による輸出企業の好調から企業収益や雇用情勢の回復がみられました。しかし4月からの消費税増税以降は個人消費が落ち込み、物価上昇が家計や企業収益を圧迫する状況となっています。直近のGDPもマイナス幅となり景気の先行きは不透明さを増しています。
国内における建設需要は回復基調にありますが、当社グループは建設需要の増加に即応して、ユーザーニーズにマッチした資産構成を構築してまいります。
また重要な社会インフラとしてのレンタルの使命を自覚し、総力を挙げて被災地の復興の一助を担います。2020年東京オリンピック・パラリンピック大会開催やリニア新幹線というビッグプロジェクトも動き出しました。短期間での集中的な投資が予想され、レンタルの役割も従前以上に大きくなるものと思われますので、需要に適応した投資を心がけてまいります。
中長期的な成長エンジンとして位置づけている海外事業につきましては、引き続き中国・シンガポール事業の拡大に注力し、中国本土・香港・シンガポールでの旺盛な需要を的確に取り込んで収益拡大に努めるほか、ASEAN諸国への進出も検討いたします。
株主の皆様におかれましては、当社へ従前に変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。